ブランデーとはブドウを原料とした蒸留酒と思われがちですが、
正確には果実を原料として発酵(醸造)した後蒸溜した酒のことです。
なぜブドウではなく果実という表現になるかといえば、
リンゴやミカンやサクランボなどの
果物から作られるブランデーもあるからです。
そういった意味でブランデーは一般的な
グレープブランデーと
その他のブランデーに大別することができます。
ブランデーが文献に登場するのは、中世錬金術に関する本の中です。
蒸留酒と錬金術は切っても切れない関係のようですね。
スペイン生まれの医者で、錬金術師のアルノー・ド・ビルヌーヴが
偶然にもワインを蒸溜して、
バン・ブリュレ(焼いたワイン)
という酒をつくったと記述されているそうです。
現在ブランデーの代名詞ともいえるコニャックですが、
17世紀の初め、このコニャック地方は寒波と宗教戦争の影響によって
良質のワインを作れなくなってしまい、
そのままではとても飲めないためやむなくワインを蒸溜する事が起こりました。
しかし、この酒が意外にも旨かったため、高い評判になり始めたのです。
販売の主導権を握っていたオランダ人は、買い付けたワインを蒸溜し、
ヨーロッパ 諸国に盛んに輸出しました。
そうしたなか、ブランデーの製造を国外で行わせないように
フランス政府が輸出するワインに重税をかけました。
そのためオランダで蒸溜することが不利になっていき、
17世紀半ばから18世紀にかけて、コニャック地方を中心としたフランスでは、
大変な勢いでワインの蒸溜が進んでいったのです。
でも、その頃のブランデーは現在のとは違い無色透明で、
荒々しい酒だったようです。
1713年、ルイ14世はフランスのブランデーを保護する法律をつくりました。
その後ブランデーは各国の官廷にもとり入れられていったのです。
ブランデーは蒸留した後、樽で熟成しますが我々が口にするものの
殆どは、古酒と新酒をブレンドされたものです。その古酒と新酒の比率によって
XO・ナポレオン・VSOP・
☆☆☆(スリースター)と分類されます。
しかしポール・ジローのように
ブレンドを一切行わないシングルモルトブランデー
とでもいうべきブランデーも存在します。