お酒呑みまSHOW
うんちくビール編

 ビールとは大麦の麦芽、水、ホップ、(コーンスターチや米などを使う場合もある) を加えて発酵させた醸造酒のことです。 ビールの話で決してはずせないのが ドイツの純粋令でしょう。 純粋令とは麦芽、水、ホップ、酵母以外を入れてはいけないというものです。 日本ではエビスビールサントリーモルツが 純粋令に準じて作られているビールといえるでしょう。

 ビールの歴史はとても古く、紀元前3000年以上前から飲まれていたといわれています。 メソポタミアで農耕生活が始まり、放置してあった麦に酵母の作用で、 自然に発酵したのが起源とされています。 そのメソポタミアのシュメール人が作った粘土の板碑に、 当時のビールのつくり方が描かれています。 その作り方というのは

・小麦を発芽させてから乾燥して粉にする
・その粉でパンを焼き上げる
・焼きあがったパンを細かく砕いて粉にしたものに水を加え放置する
・そうすることで野生酵母の作用で自然に発酵してビールになる
といった簡単なものです。
 それが現存する世界最古のビールの記録とされています。 また、紀元前1800年頃のバビロニア王国のハンムラビ法典 (世界最古の法律)にはビールに関する条文があります。 人類とビールの関わりの深さが伺えます。

15〜16世紀にはそれまでの上面発酵とは違う 新しい醸造法が生まれました。 低温で発酵・貯酒するこの醸造法のビールはすっきりして飲みやすいのが特徴で、 下面発酵ビールと呼ばれています。

上面発酵 下面発酵
発酵後の酵母 上に浮上する 底に沈殿する
発酵温度 20度〜25度 最高12度
特徴 酵母の発酵温度が高いためビールの香りが逃げてしまう 低温で長期保存が出来る
貯蔵することにより品質も向上する性質がある

 ドイツがビール王国といわれるのも純粋令・ホップ栽培・下面発酵の おかげともいえます。 イギリスの産業革命はビール工場の機械化を促進させ、 ビール醸造が近代的な工業へと変わっていくことになります。 19世紀後半にはいると低温加熱殺菌法、ハンゼンの酵母の純粋培養法 により下面発酵ビールは世界の主流になっていきました。 ラガービールといわれるものは低温長期保存ビール、 つまり下面発酵ビールのことです。

 さて我が国日本にビールが入ってきたのは鎖国時代である。 唯一の外交のあったオランダからだった。
 このころの日本人もビールを飲んだのだろうか。

お酒のうんちくへ